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春休みを利用して、私たち家族3人が訪れたのは、東マレーシア、サラワク州の街クチン。1年後に移住することを念頭に、下見旅の情報をまとめました。実際に住んでみないと分からないことも多いですが、今回目で見て感じたことをお伝え出来ればと思います。
サラワク州クチンについて

東マレーシアのサラワク州は、西マレーシア以上に多民族・多文化社会。人口は約274万人で、マレー人、華人、インド人だけでなく、イバン族やビタユ族など含む26もの異なる民族が暮らしています。サラワク州の州都であるクチンは、人口は約71万人とボルネオ島で最大の都市であり、マレーシア全体でも4番目に大きな都市です。クチン(Kuching)は、マレー語で「猫」を意味し、街の至るところに猫の像が見られ、シンボルとなっています。またマレーシアで最も”クリーンな街 (Cleanest city)”と言われたり、WHOから”健康な街 (Healthy city)”と言われたこともあるそうです。
日本ークチン 航空チケット
日本からクチンまでの直行便はなく、クアラルンプール/コタキナバル/シンガポールのいずれかを経由することになります。我々は、クアラルンプール経由でクチンに入りました。所要時間は、8時間弱。帰りの方が、少し短いようです。今回の旅行では、クチンで5泊し、旅の最後には息子の保育園時代の親友が住むペナン島を訪れたので、エアチケットは以下の通りになりました。
<国際線>
Trip.comで2ヶ月前に予約
- 行き) 3/25:羽田 ークアラルンプール AirAsia (7時間55分)
- 帰り) 4/2: クアラルンプール ー羽田 AirAsia (7時間10分)
<往復料金>
- 大人2名 152,320円(税金・手数料 8,100円+手荷物 13,540円含む)
- 子ども(7歳)1名 71,590円 (税金・手数料 6,240円含む)
<国内線>
Kiwi.comで2ヶ月前に予約
- 行き) 3/26 : クアラルンプール ークチン MYAirine (1時間55分) <片道料金> 大人・子ども同料金 1名:3,541円
- 友人訪問) 3/31 : クチン ーペナン Firefly (2時間15分) <片道料金> 大人・子ども同料金 1名:2,891円
- 帰り) 4/2 ペナン ークアラルンプール Malaysia Airlines(1時間5分) <片道料金> 大人・子ども同料金 1名:3,639円
※航空代 2023年1月末購入時点
移動手段はレンタカー
今回の旅の目的は、実際に住むという視点で「普段の生活がイメージ出来るか?」を確認することだったので、滞在期間中に出来るだけたくさんのモールやスーパーを巡りたいと考えていました。東南アジアだと移動手段はGrabの印象が強いですが、今回は移動の頻度が高いためレンタカーをすることにしました。レンタカーは日本で「klook」という旅行複合サービスサイトから予め予約。
レンタカー代は、6日間で19,493円。1日3,000円ほどでとても安く借りることが出来ました。クチン国際空港で日本では馴染みのなかったWhatsAppのアプリを使い、レンタカー会社の方と落ち合い、無事車を受け取ることが出来ました。車種はマレーシアの国産車Perodua Myvi(プロデュア・マイヴィ)。ダイハツ・ブーンとトヨタ・パッソとほぼ同じ車だそう。事前の車の傷などをチェックし、いざ出発!
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空港を出発するとまず景色に感動しました。さすがボルネオ島!街の中でも木々の緑が豊富で癒されます。
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聞いていた通り、やはり渋滞には何度も遭遇しました。
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サークル状の交差点にあたふた!

右ハンドルは日本と同じものの、所々にサークル状の交差点(ラウンドアバウト)が現れます。この円形交差点は常に時計回りだそうですが、慣れないと車線変更のタイミングが難しく、しかも渋滞もしていて、その間をバイカーがすり抜けて・・・何度もヒヤリとしました。
ガソリン料金は日本の1/3!
ガソリン代は、日本と比べるととにかく安かったです。マレーシアはガソリン価格が安い国TOP10に入っているらしく、その安さの理由は産油国であり、政府が統制していることで安定的な価格で石油を供給出来るのだとか。
- RON97 (ハイオク) RM3.37/L (約101円)
- RON95 (レギュラー) RM2.05/L (約60円)
- Diesel (ディーゼル) RM2.15/L (約65円)
(参照:RinggitPlus.com ※1リンギ=30円で計算)
レギュラーの価格がディーゼルより安いため、排気の黒いディーゼルトラックのような車は殆ど見かけませんでした。
ショッピングモールの上がコンドミニアム
実際に移住後の生活がイメージ出来るように、ホテルではなくコンドミニアムをAirbnbで探していたところ、「VIVACITY」という大きなショッピングモールの上に、3人家族に丁度いい間取りのコンドミニアムを見つけました。5階から上が居住スペースで、地下から4階に渡り、ショッピングエリア、フードコート、映画館など揃っており、まさに車で移動せずに何でも揃うベストな場所でした。
<Airbnb 宿泊費用> 3LDK+2バストイレ 約5000円×5泊+サービス料=約32,000円
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
Vivacityから直結で住居エリアに行けるエレベーターもありますが、Vivacityの屋上が駐車場になっており、そこからも住居エリアに行く入り口があります。ここに住人のみ利用できるプールやジムもありました。室内はとても居心地がよく、息子もわが家のように寛いています。
このコンドミニアムはマレーシアの賃貸不動産サイト(iProperty)によると、 2〜3ベッドルームが1ヶ月RM2,500〜3,800 (約77,000円〜118,000円)ほどで紹介されていました。
またコンドミニアムの下にあるVivacity Mega Mallは、Trip Advisorに掲載されているクチンのショッピングモールベスト10の2位にランクインしています。
Tripadvisor THE 10 BEST Kuching Shopping Malls (Updated 2023)より
- The Spring Shopping Mall
- Vivacity Mega Mall
- City One Mega Mall
- Boulevard Shopping Mall
- Summer Mall
- Emart
- Riverside Shopping Complex
- Aeroville Mall
- Plaza Merdeka
- Plaza Merdeca Shopping Mall
Vivacity Mega Mall
Jalan Wan Alwi 93350,
Kuching, Sarawak.
Opening Hour: 10am- 10pm
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中に入るとイベントエリアなのか大きなスペースが広がっていて、吹き抜けになっており、Lower Ground →Ground→1st →2nd →3rd と5つのフロアに300近くの店舗が入っています。
⏬こちらの公式動画で店舗やイベントの様子がわかります。⏬
ユニクロやダイソーなど日本企業も出店しています。
DAISO JAPAN
ダイソーは、全てRM 5.90 (約177円)。*1RM=30円で計算
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容器や食器など基本的な生活雑貨は揃いそうです。さらに、「NON HALAL」のコーナーにカレールー。そしてミネラルウォーターに入れるだけのスティックタイプのお茶など使えそうな商品もありました。
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さらにこのモールには、ローカルの人たちが愛用している大型スーパー「EVERRISE」もあります。
EVERRISE
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東マレーシアを中心に展開するスーパー「EVERRISE」は、サラワク州やサバ州に現在18店舗展開している大型チェーン。うち14店舗はクチンの街に集中しているそうです。
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鶏肉が新鮮で安い!
お肉は鶏肉が新鮮で安く手に入るので、料理の登場頻度も高くなりそう。写真のようにパックされているもの(1パック300円弱)から、むき出しで置かれていて、量り売りしているものなど色々。日本のようにムネ肉、モモ肉という分け方はしておらず、大胆に骨をぶつ切りしてパックされているという感じ。牛肉の値段は、200gのパックでRM20(約600円)で日本より若干安いくらいでした。豚肉は、ノンハラルなので売り場がしっかり分かれていて、冷凍の薄切り肉、ハムなどの加工品、タイミングによっては生のパック肉が売られていました。
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馴染みのあるキノコ類もたくさん取り揃えられていて、えのき茸がRM1.29(約40円)と安く、 しめじは、RM3.99(約120円)と日本のスーパーと同じくらいの値段でした。また、トンカツソースや天ぷら粉、かつお節もありましたが、料理酒やみりんといった日本食を作るための調味料は取り扱いが少ないように感じました。
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ライムや唐辛子、レモングラスなど東南アジアらしい食材を目にしていると、今はハードルがかなり高いローカル料理作りにもいつかは挑戦してみたいと思います。
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最後にお酒については、イスラム教徒が多いので入手しづらいかと思っていましたが、普通にお酒売り場がありました。値段は日本の2倍くらいです。
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ビール24本: 165〜200リンギット(約5,000〜6,000円)ワイン: 49リンギット(約1,470円)〜
まとめ
東マレーシアの生活情報について、日本にいるとネットだけでは得る機会がなかなかなかったので、実際にクチンの街の様子が見られたことで、1年後の移住をより現実的に捉えることが出来ました。ローカルなスーパーでも日本食材が置かれていて、とても心強かったです。今回紹介したVivacity以外にもショッピングモールをたくさん訪れたので、そちらの情報についても、今後紹介していきたいと思います。
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