私たち夫婦と息子(7歳)の3人家族で、S-MM2Hビザを申請中の立場から、気づいたこと調べた内容をこちらで共有できればと思います。
マレーシアに連続して90日以上滞在する場合、ビザが必要です。マレーシア政府は長期滞在者向けに2つのMM2H(Malaysia My Second Home)ビザを発行しています。(追記:東マレーシアのサバ州が発表したSBH- MM2Hビザが加われば3つに)
- MM2H (マレー半島) ・・・25歳以上が申請可能 *2023年12月新条件
- S-MM2H (サラワク州)・・・30歳以上が申請可能
また西マレーシア(マレー半島)で長期滞在ができるMM2Hビザについては、コロナ禍で申請手続きを停止していましたが、2021年10月の再開とともに、申請条件である収入や資産の条件が大幅に上がりました。そこで、昨今S-MM2Hに注目が集まっているそうです。S-MM2Hはサラワク州が独自に発行する長期滞在ビザ。私たち家族もこのビザを申請して長期滞在を目指しているので、調べた内容をまとめました。
サラワク州は独自の自治権が認められている
東マレーシアのサラワク州は、西マレーシア以上に多民族・多文化社会。人口は約274万人で、マレー人、華人、インド人だけでなく、イバン族やビタユ族など含む26もの異なる民族が暮らしています。独自の文化だけでなく、独自の自治権も認められているため、国内の移動でもパスポートが必要です。たとえば西マレーシアのマレーシア人が東マレーシアに入国する際に、パスポートを提示し入国審査を受ける必要があリます。
なぜサラワクが良い?
東マレーシア・ボルネオ島にあるサラワク州は、マレーシア最大の州というだけあって、広大な土地に豊かな自然が広がっています。首都クアラルンプールのある西マレーシア、そしてサワラク州のある東マレーシア、それぞれの特徴についてはこちらをご覧ください。⏬
なぜS-MM2Hがいい?
サラワク政府が独自に発効しているS-MM2Hについて、申請条件をまとめました。
経済的条件
申請者は、SMM2Hビザのもとマレーシアに滞在している期間、経済的に自活できるべきとの観点から、以下の資産証明の提示が必要となっています。
必須条件:サラワク州内の銀行で定期預金口座を開設すること 単身:RM 150,000 (約450万円) 夫婦:RM 300,000 (約900万円) 以上
※1RM=30円で計算 現在のレートでの計算は、通貨変換ツールをお使いください。
ビザ取得2年目以降に一部引き出しが可能。(使用目的がサラワク州内での・不動産購入・自動車購入・医療費・子供の教育費に限る。) 引き出した後も、単身: RM90,000(約270万)、夫婦: RM180,000(約540万)以上の預金額を維持する必要があります。
上記に加えて、選択条件①〜③のいずれか
①マレーシア国外での月収入 単身: RM7,000 (約21万円)夫婦: RM10,000 (約30万円・主申請者の月収※夫婦合算不可) 以上
②銀行普通預金口座 単身: RM50,000 (約150万円)夫婦: RM100,000 (約300万円・主申請者の口座) 以上 ※主申請者名義なら複数の銀行の合算可能
③母国の銀行で定期預金 単身: RM50,000 (約150万円)夫婦: RM100,000 (約300万円・主申請者の口座) 以上
①〜③で証明する書類の準備が出来た後、その預金を必須条件であるサラワクの銀行での定期預金口座に足して該当額を満たすことも可能なようです。
申請年齢別条件
30歳〜39歳 | 40歳〜49歳 | 50歳以上 |
下記いずれかの条件 ①18歳未満の子どもがサラワク州内で教育を受けている場合 ②サラワク州で長期療養中であり、その病状がマレーシア医療審議会に登録された病院の医師による証明がされた場合 | 下記いずれかの条件 ①18歳未満の子どもがサラワク州内で教育を受けている場合 ②サラワク州で長期療養中であり、その病状がマレーシア医療審議会に登録された病院の医師による証明がされた場合 ③サラワク州内のRM 600,000以上の不動産(特に居住用)に投資していること | 左の条件は必要ありません また50歳以上の申請では、配偶者は年齢制限なし |
申請方法
すべての申請者は、下記の書類の申請が必要です。
- S-MM2Hの申請書
- 申請者の履歴書
- ビジット・パス用指定書式文書 (IM12 Pin. 1/97)
- 本籍国での無犯罪証明書(提出日から6ヶ月以内のものに限る)
- パスポートの認証コピー(表紙から裏表紙まで). ※現パスポートが更新してから1年未満の場合、その前のパスポートのコピーも必要
- パスポートサイズ(3.5cm×5cm)の写真 背景水色×6枚
- 健康診断書 (RB II)と健康証明書のコピー (配偶者は別フォームが必要)
- 婚姻証明書の認証コピー (配偶者が帯同する場合)
- 出生証明書の認証コピー (子ども、養子、継子が帯同する場合)
- サラワク州内の住宅購入の売買契約書の認証コピー (40代の申請者)
全ての申請者は、S-MM2H認可代理店に申請依頼するか、スポンサーが必要になります。私たちは、日系の代理店にお願いしました。その会社はマレー半島に会社があるため、サラワク州で登録されたS-MM2H認可代理店にその会社を通じて依頼。クチンでの健康診断や銀行口座開設にも立ち会って頂きました。
それについては、こちらをご覧ください。⏬(2023年7月更新)
申請からビザ取得までの流れをまとめた記事⏬