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東マレーシア・クチンの空を覆う「ヘイズ」とは?

クチンに住んでいて、毎年7月、8月になると気になる問題がやってきます。

朝起きて窓の外を見ると晴れているはずなのに、モヤモヤっと空が白く霞んで見えます。洗濯物を干そうとベランダに出ても、少し焦げたような煙っぽい臭いがするのです。

「今年もこの季節が来たな」. . . その正体は、ヘイズ(haze)と呼ばれる大気汚染

まもなく移住3年目になろうとしていますが、雨が比較的少なくなる乾季にヘイズがやってくるようです。

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ヘイズとは一体何?

ヘイズは、煙や微粒子などによって空気が霞んで見える現象です。クチンで問題になるヘイズの大きな原因のひとつが、森林や泥炭地などで発生する火災から出る煙です。

そして、その煙の中で特に注意したいのがPM2.5

PM2.5とは、直径2.5マイクロメートル以下の非常に小さな粒子のこと。森林火災の煙には有機化合物など、さまざまな大気汚染物質が含まれます。

なぜ毎年7月、8月なの?

なぜ7月から8月頃に発生するのか?

大きく関係しているのが、南西モンスーン(Southwest Monsoon)です。

マレーシアでは、5月下旬頃から9月頃まで南西モンスーンの時期になります。この時期は比較的乾燥した天候になり、特に6〜8月は雨が少なくなる傾向があります。

雨が少なく乾燥した状態が続くと、森林や農地、特に泥炭地などで火災が発生しやすくなります。

すると、

乾燥する

火災が起きやすくなる

森林や泥炭地などが燃える

大量の煙が発生する

風によって煙が運ばれる

ということが起こります。

クチンで発生した煙だけではない

クチンのヘイズは、サラワク州で発生している森林火災や野焼き、泥炭地火災に加え、マレーシアのお隣の国、インドネシアから流れてくる煙も要因と言われています。

乾季にインドネシアで大規模な森林火災や泥炭地火災が発生すると、風向きによっては、その煙が運ばれてきます。

実際、インドネシア政府によると、2026年は6月までにインドネシア全土の10万7,000ヘクタール以上が森林・土地火災の被害を受けています。広すぎてイメージが湧きませんが、東京23区(約628 km²)の約1.7倍ほどの面積が被害を受けていることになります。

さらに、7月〜8月は火災発生の可能性を示すホットスポットが増えていることもあり、今後もヘイズの影響が心配されます。

画像出典元:ASMC Regional Haze Situation

今日の空気は大丈夫?チェックしたい指標

では、「今日はヘイズがひどいのか?」をどうやって判断するのか。

マレーシアで発表される公式の数値は、Air Pollutant Index Management System (APIMS)のサイトから確認できます。

また我が家は、IQAirというサイト、もしくはアプリでチェックしています。

IQAirでは、クチンの現在のAPI(Air Pollutant Index)だけでなく、PM2.5の濃度や今後の予測なども確認できます。世界中の都市名で検索できるので、おすすめです。

IQAirで表示される指標

私の場合は、朝起きて外の空気が白っぽいと感じたときなどにIQAirを確認するようになりました。

空を見ただけでは分からない「今どのくらい空気が悪いのか」を数字で確認できるので、ヘイズの時期にはかなり便利です。

ヘイズがひどいときの学校の対応は?

マレーシア教育省(KPM: Ministry of Education Malaysia)には、ヘイズ発生時の学校対応について具体的な公式ガイドラインを設けています。Surat Siaran KPM Bil. 1 Tahun 2019 より抜粋

API学校の対応
100超すべての屋外活動を中止
200超その地域・地区のすべての学校を直ちに閉鎖

クチンの学校でもこのガイドラインに従い、屋外の活動や体育の授業、放課後クラブが中止になったり、マスクの着用が推奨されたりしています。さらに200を超える場合には、登校ができなくなるためオンライン授業に切り替わるという連絡もされました。

日常生活では、車社会のクチンでは外を長時間歩く人は見かけませんが、屋外活動を自粛したり、マスクを着用したりと、ヘイズの時期は普段とは少し違った対応になっています。

さいごに

今回、まさにこの現象をタイムリーに体験していることから、ヘイズについて記事にして紹介しました。

クチンでどんな生活が送れるのかを調べている方にとって、移住先の情報は、良いところだけでなく、実際に暮らしてみて分かる「ちょっと気をつけたいこと」も知っておきたいものだと思います。

とはいえ、緑が多く、街中にも自然が身近に感じられるクチンは、普段はそこまで大気汚染がひどい場所ではなく、1年の多くをとても過ごしやすい場所です。

ただ、乾季+森林火災+風向きという条件が揃うと、一気に空気が悪くなる。

ヘイズの時期には空気の状態をチェックして、外での活動を少し控えたり、必要に応じてマスクをしたり。ちょっとした工夫をしながら、これからもクチンライフを楽しみたいと思っています。

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