日本と徹底比較!数字を通して見えてきたマレーシア

東マレーシア・クチンの街へ2024年に移住を目指しているクチン探求家族です。マレーシアについて色々調べて行く中で、日本と比べるとどうなんだろう?と思うことも多かったので「環境」「文化」「生活」「教育」など様々な角度から2国を比較してまとめてみることにしました。マレーシアを知る意味でも、日本を改めて知る意味でもお役に立てると嬉しいです。

日本🇯🇵マレーシア🇲🇾
面積377,970km²330,345km²
人口(2023年概算・推計)1億2550万人
在日マレーシア人: 11,045人
約3338万人
在留邦人数: 24,545人
人口密度336人/km²101人/km²
平均年齢48.6歳 30.7歳
気候 & 平均気温亜寒帯〜亜熱帯
東京(2022年)
最高: 31℃
最低: 3℃
熱帯雨林
KL(2022年)
最高: 33℃
最低: 23℃
年間平均降水量1,788mm3,297 mm
祝祭日16日19日 
※ほかに州によって独自の祝祭日あり
物価
1. 電気・ガス・水道
2. 携帯
3. インターネット
4. ガソリン(1ℓ)
1. 約22,000円
2. 約3,640円
3. 約4,800円
4. 約176円
1. 約6,400円
2. 約1,280円
3. 約3,760円
4. 約65円
インターナショナルスクール数145校180校
データ出典元は最下部に記載

日本とマレーシアは同じくらいの大きさ

東南アジアの真ん中あたりに位置するマレーシアの国土は約33万㎢で、マレー半島とボルネオ島北部から成り立っています。国土約37.8万㎢の日本と同じくらいの面積です。他に東南アジアで同じくらいの面積はフィリピン(約30万㎢)とベトナム(約33.1万㎢)があります。マレーシアの首都・クアラルンプールの面積は243㎢で、東京23区(約627.5㎢)の約4割くらいの都市になります。

マレーシア人口の1/4が首都圏に集中

日本より1/3以上も人口が少ないマレーシアですが、2010年時点では2,750万人だった人口が2023年では3,338万人にまで増えており、年間人口増加率も2.1%と公表されました (マレーシア統計局)。人口密度でいうと全体では100人/㎢ほどですが、クアラルンプール (W.P.KL人口:約199万人)の人口密度は、8,235人/㎢です*。(*人口密度Principal statistics of population, Malaysia, 2023より) また隣接するセランゴール州8区を含めたクアラルンプール首都圏の人口は860万人となっており、全体の1/4が首都圏に集中しています

こちらはマレーシアの人口の多い州TOP5です

州名人口(人)全体の割合
1セランゴール州720万21.6%
2ジョホール州410万12.3%
3サバ州360万10.8%
4ペラ州250万7.6%
5サラワク州250万7.5%
出典: マレーシア統計局

平均年齢が日本より18歳若いマレーシア

国民の平均年齢を比べてみると、48.6歳の日本に対し30.7歳、その差約-18歳のマレーシア。年齢層の内訳で見てみると、労働力の中核を表す15歳〜64歳いわゆる「生産年齢人口」が全体の70%もあり、日本の57.1%と比べるとマレーシアの労働力層が厚いことがわかります。一方で65歳以上の割合については、マレーシアの7.4%に対して日本は32.1%と世界一の高齢化社会を裏付ける数字です。マレーシアは若い人が多く、今後の経済成長が期待されています。

人口比べ番外編:在日マレーシア人、在馬日本人の数

日本国外に住む日本人は130万人(2022年時点)、コロナが影響して少し減少しましたがマレーシアにいる日本人は2.5万人です。またそのうち半数の1.25万人の日本人がクアラルンプールに住んでいます

こちらは日本人が居住する主な東南アジアの国々を人数が多い順に並べました。

国名在留日本人数
1タイ78,431
2シンガポール32,743
3マレーシア24,545
4ベトナム21,819
5インドネシア15,972
6フィリピン14,522
出典:海外在留邦人数調査統計(2023)

一方、日本に住む外国人は約307万人、その内マレーシア人は1.1万人なので、全体のわずか0.3%でした。(ちなみに1番多いのはベトナム人・約49万人: 厚生労働省「外国人雇用状況」参照) 先日、東京の新宿で4年ぶりにマレーシアフェアが開催されたので遊びに行ってきました。そこには日本人のみならず、日本中からマレーシアの方々が集まったかと思われるくらい多くの方が集まっていました。マレーシア文化を知るとても楽しい時間だったのでその様子もまとめました。よかったらご覧ください。

常夏のマレーシア、世界で4番目に雨が降る国

赤道直下、熱帯雨林気候のマレーシアは、年間を通じて常夏です。マレーシアのクアラルンプールでみると年間気温幅は23℃〜33℃。また降水量について、Trading Economicsが出した国別の年間降水量(2021年)によるとマレーシアは世界で4番目に降水量が多い国なんです。

ミクロネシア5,191mm
パラオ4,579mm
マーシャル諸島3,563mm
マレーシア3,297mm
コスタリカ3,202mm
出典:Trading Economics「Average Precipitation by Country」

マレーシアの天候は5月下旬から9月にかけての南西モンスーンがもたらす比較的乾燥した天候(乾季)と、11月から3月にかけての北東モンスーンがもたらす雨の多い気候(雨季)の2つのモンスーンの影響によって特徴付けられています。雨季でも日本の梅雨のように1日中降り続けることは珍しく、スコールがザーッと30分ほど降って止むといった降り方です。

多様な宗教のマレーシアは祝日もさまざま

マレーシアは多様な文化や宗教が共存する国であり、そのためにさまざまな祝祭日があります。以下に、マレーシアで主な祝祭日(2024年版)を挙げてみました。

Public Holiday Global参照

これは一般的な祝祭日であり、他にも宗教や州ごとに異なる祝祭日があります。

マレーシアの光熱費は日本の1/3以下

続いて物価を日本とマレーシアで比較してみます。世界各地の物価と生活の質の指標をまとめたデータサイト「Numbeo」によると、日本の電気・ガス・水道を含む光熱費(85㎡)は、約22,236円。2023年12月現在、東京の75㎡のマンションに住んでいる私たちもこの価格は実感としてあります。一方で、マレーシアは約6,404円(203.84RM)と日本の1/3以下でした。マレーシアの場所によっても違いはあるかと思いますので目安にしていただければと思います。

1ヶ月の携帯代についてもマレーシアの方が1/3ほど安く、通話料と10GBデータがついたプランで比較すると日本の約3,640円に対し、マレーシアは約1,260円でした。またインターネットのプロバイダー費(60 Mbps以上・使い放題)については3割ほどマレーシアが安いようです。

マレーシアに移住された人がよく話しているのは、家賃が日本に比べてとても安いこと市内中心地でベッドルームが3つある部屋で比べたところ、日本が約16万2000円に対し、マレーシアは約9万円でした。さらにマレーシアのコンドミニアムは、この値段でジムやプール、駐車場付きなどの物件も多くあります。私たち家族にとっても、1ヶ月のうち1番大きな支出である家賃が安いことは、移住先をマレーシアに決めた大きな理由でもあります。

そして、ガソリン代。車での移動がまだまだ必須のマレーシアでガソリン代はとても気になるところです。日本のレギュラーガソリン価格(ℓ)は175.5円、マレーシアは64.5円と1/3弱です。(*2023年12月時点) マレーシアは産油国であること、また政府がガソリンの高騰をコントロールするため多額の補助金を出していることなどから安い価格を維持できています。

レギュラー(RON95・1ℓ)価格 過去5年の推移
65円(RM2.05) ーー 2021年2月〜現在
約39円(RM1.25) ーー 2020年4月〜5月
約73円(RM2.33) ーー 2018年1月
出典:Ringgit Plus

5年前から遡ってみてもオクタン価95(RON95)のガソリン価格で1番高かったのが約73円(RM2.33)、1番安かったのがコロナ禍の2020年4月〜5月にかけての約39円(RM1.25)。そして2021年2月から2023年12月現在は、約65円(RM2.05)で安定しています。

インターナショナルスクールもさまざま

世界中のインターナショナルスクールをまとめたInternational School Databaseによるとマレーシアにあるインターナショナルスクールは180校。そのうち113校がクアラルンプールに集中しています。

そしてマレーシアのインターナショナルスクールには様々なカリキュラムがあります。

国際バカロレア(IB)・・・国際バカロレア機構が提供する国際的な教育プログラム。IBプログラムには、 初等教育プログラム(PYP)、中等教育プログラム(MYP)、ディプロマ資格プログラム(DP)、16歳から19歳までのキャリア関連プログラムの4つのプログラムがあります。またマレーシアでは21校がIBカリキュラムを採用しています。

英国式(ケンブリッジ式)・・・マレーシアのインターナショナルスクールの中で最も定番なカリキュラムで150校以上が採用しています。中等教育(高校)終了時に行われる一般中等教育修了証(GCSE)またはこれに相当する国際的な卒業試験であるIGCSEを受け、その結果次第で、Aレベルと呼ばれる大学準備課程に進みます。

オーストラリア式・・・オーストラリア式カリキュラムは、小学校、中学校、高校の3段階からなり、英語、数学、科学などの教科以外にも批判的・創造的思考、倫理的理解、異文化理解などの一般的能力についても学習します。学生は課題およびコースワーク(50%)と試験(50%)によって評価されます。

アメリカ式・・・マレーシアで人気が高まっているアメリカ式も、小学校、中学校、高校の3段階からなり、12年生で修了すると、高校の卒業証書が授与されます。学生の成績は、教師による観察、作文評価、相互評価、小テスト、グループ・プロジェクトなどを通して評価されます。大学に進学したい生徒は、SATやACTという試験を受けます。

カナダ式・・・オンタリオ・カリキュラムとも呼ばれるこのカリキュラムは、幼稚園から始まる14年間をカバーしています。このカリキュラムを修了した生徒には、IBDPまたはカナダの大学入学準備プログラムのいずれかに進む選択肢が与えられています。学生は、コースワーク(70%)と試験(30%)による継続的な評価を受けます。

学費

そして気になる学費ですが、International School Databaseによると入学金を除いた1年間の学費(12歳)を115校で調べた結果、1番高い金額が日本円で約380万円、最安が約22万円、平均が123万円となりました。(1リンギット=31円 )

最高値RM122,700 (約380万円)
平均値RM39,803 (約123万円)
最安値RM6,980 (約21.6万円)
出典: International School Database

私たちが移住を予定している東マレーシア・クチンにはわずか3校。そのうち2校に下見に伺ったので、またそちらについては今後アップしていきたいと思います。

<表>

日本、マレーシア面積: World Data/Japan World Data/Malaysia /マレーシア人口、人口密度、 平均年齢: マレーシア統計局 / 日本人口、人口密度: 総務省統計局 /日本平均年齢: World Population Review

在留邦人数: 外務省 /在日マレーシア人数: e-Stat / 気候・気温: Weather Spark *地上2mにおける1日平均の最高気温及び最低気温 /年間平均降水量: Trading Economics / 日本の祝祭日: 内閣府 /マレーシアの祝祭日: Public Holidays Global

物価: Numbeo /ガソリン価格: 資源エネルギー庁, Global Petrol Prices / インターナショナルスクール数: International School Database 日本 e-stat 学校基本調査 表251 各種学校課程別学校数より

<本文内>

マレーシアの人口の多い州TOP5: マレーシア統計局 /在留日本人が多い東南アジアの国: 海外在留邦人数調査統計(2023)

国別降水量: Trading Economics「Average Precipitation by Country」 /過去5年のマレーシアガゾリン価格比較: Ringgit Plus Petrol Fuel Price History

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