東マレーシアで自炊生活:気になるお肉事情

Head for Kuching のサイトへようこそ!私たちはボルネオ島(東マレーシア)サラワク州の州都・クチンという街に移住してきた家族です。日々の夕食は主に自炊の我が家。日本食を作る中で、牛肉・豚肉・鶏肉をバランスよく使って料理したいと考えています。しかし、マレーシアはムスリム人口が多く、豚肉を食べない人々も多いため、肉に対する文化的な違いがあります。私たちが住むクチンではどのお肉が手に入りやすく、どのお肉が手に入りにくいのか、移住後の実感をもとにご紹介します!

鶏肉

マレーシアの定番料理にチキンライスがあるようにマレーシアでは一人当たりの鶏肉消費量が年間50キロ以上(Statistaより)と他の東南アジアの国よりも群を抜いての1位です。ちなみに日本の一人当たりの鶏肉消費量が年間13キロ弱ということを考えるとマレーシアの人たちがどれだけ鶏肉を食べているのかがわかります。

それだけに鶏肉はマレーシアで最も手に入りやすいお肉、そしてフレッシュかつ値段も安価です。

スーパーでは、氷の上に部位ごとに並べられている鶏肉をよく見かけます。袋に入れて計量してもらい値段のついたシールを貼ってもらいます。emartのようなローカルのチェーンスーパーはこのスタイルがほとんどですが、もう一つの大手チェーンスーパーであるEverriseはきれいにパックして陳列しているものもあります。

部位にもよりますが、鶏もも肉が2枚入って1パックRM8前後(約270円)。キレイにパックされていても骨付きで販売されているので用途によっては使いづらいと感じることもあります。(RM1=34円で計算*2025年2月時点)

しかし鶏肉はどこのスーパーに行っても安く手に入れられるので、我が家も食卓に上がる頻度が1番高いです。

豚肉

Farley Kuchingの豚肉店

イスラム圏であるマレーシアでは豚肉はノンハラルフードに分類され、地元スーパーの通常のお肉売り場には並びません。

Everrise Vivacity Megamallのノンハラル売り場

「Non-Halal」の専用売り場のあるスーパーも多く、そこでは豚肉やハム・ソーセージ、豚肉を使った加工品を見つけることが出来ます。下の写真のように冷凍で売られていることが多い印象です。

左の四角いものは豚ひき肉。値段は1パック500g入ってRM15弱(約500円)です。

移住前は豚肉が手に入りにくいのではないかと思っていましたが、意外にもクチンの街には豚肉専門店が数多くあり、新鮮な豚肉を簡単に手に入れることができます。スーパーマーケットでは品揃えがまちまちなので、このような豚肉専門店をうまく活用できるといいなと思います。

中でも筆者がおすすめするのはクチンのショッピングモールFarley Kuching内にある豚肉専門店「Fresh Choice Meat」⏬

店内も清潔感があってショーケースも見やすくディスプレイされています。部位の種類も常に充実していて、ロース、ヒレ、バラ肉、豚ひき肉などを新鮮な状態で購入できます。

値段は1kgあたりRM30~(約1,000円〜)。

LOIN=ロース RM34.00/kg (約1,150円)

TENDERLOIN=ヒレ RM38.00/kg (約1,300円)

BELLY=豚バラ肉 RM38.00/kg

MINCED MEAT=豚ひき肉 RM34.00/kg

店内にある値段表(2025年1月時点)

生のお肉以外にも冷凍ショーケースに使いやすくスライスされたパックも扱っているので用途に合わせて選べて助かっています。

牛肉

Everriseで売られている輸入牛肉のパック

クチンに移住して感じたのは、牛肉については輸入牛が多く、手頃な価格で質の良いものがなかなか見つけられないのが現状です。小分けにされたパックは、200g RM20 (約680円) 〜大手チェーンスーパーEverriseで見つかりますが、ステーキ用のお肉は200g RM30 (約1,000円)と若干高めです。

また、もう一つの大手チェーンスーパーemartでは牛肉は安めですが、冷凍ガチガチの塊肉で売られており、使いやすいサイズに切られたものは売られていません。

またマレーシアでは牛肉と同じ感覚でバッファローのお肉が食べられていて、値段も安いためローカルのスーパーemartではよく見かけます。私はまだバッファローを食べたことがありませんが、どこかで挑戦してみたいと思います。

ひき肉もスーパーの冷凍ショーケースにありますが、牛ひき肉は硬い筋や細かい骨が混ざっていることが多々あります。

ステーキ肉や、牛ひき肉を買う時に我が家が利用しているのが、小規模スーパーのCHOICE⏬

クチンを拠点とする独立系スーパーマーケット・チェーンで、新鮮な地元産の食材やオーストラリアからの輸入牛肉を取り揃えています。

ここでは、良質な牛ひき肉、そしてお手頃な値段のステーキ用の牛肉が購入できます。

1kg RM59.90 (約2,000円), RM95.00 (約3,200円)

マレーシアでの牛肉の自給率はわずか15%ほどで、多くを輸入牛肉に頼っています。しかし政府は2030年までに自給率50%を目指し、食用牛肉の飼育に力を入れているようなので、私たちも今後新鮮なお肉が手頃な価格になればいいなと期待しています。

CHOICEで購入したテーキ肉 (900g RM55・約1870円で購入)わさび醤油で食べると絶品

番外編:ラム肉

マレーシアでは、ハラル食文化の影響もあり、ラム(子羊)やマトン(成羊の肉)は、広く食べられています。地元スーパーではラム肉やマトン肉は冷凍で見かけることが多いです。写真の160g入った薄切り肉のパックでRM13.60(約460円)で売られていました。

またタレに漬け込まれて、そのまま焼くだけのお肉も売られています。

1kg RM48.98 (約1,700円)

まとめ

今回は、クチンでの「お肉事情」について、移住後の経験をもとにお伝えしました。自炊をする中で日々のお肉の入手状況は気になるポイントだと思いますので、少しでも参考になれば嬉しいです。移住を検討中の方には、クチンでの生活をイメージするヒントになれば幸いです。今後も現地の食材情報をお届けしていきますので、ぜひチェックしてみてくださいね!

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